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仁科乙女

登録品種

2014 ジャパンセレクション

2014 園芸文化協会長賞

2014 JFS認定品種


要点が良くまとまっているので御一読ください。
「花見、ときどき科学」
http://blog.miraikan.jst.go.jp/other/2012041013560

2012/06/27 富士市



2011 10/12〜10/25 ホテルメトロポリタン山形にて仁科乙女秋桜展示中




2010/12/10 もう何回か霜降っているけど、寒さに耐えて11月から咲いていた。

2010/06/25

2010/06/25

 これが30℃以下が続くときの夏花。
房状の花になる。だいぶ販売用穂木をとったので、今年は見れないかもしれないとあきらめていた。

2010/01

 重イオンビームについての期待過剰と現実
 
 重イオンビーム育種については、ガンマ線の育種とまったく原理は一緒で余分な遺伝子の削除である。
 生物資源研・放射線育種場の小林先生の解説によれば、「ガンマ線育種は引き算の育種といわれる。」ということ。
つまり、植物はレトロウイルスの寄生→合体などを経て進化してきた部分もあるわけだが、休眠については隣に耐寒性と、反隣に休眠しなかったら枯れる遺伝子とがあるようで、重イオンビームで休眠が取れると必ずどちらかがなくなる。つまり、進化とともに寒いところに北上してきた植物が、寒さに耐える遺伝を得る代わり、寒くないところでは繁殖できないウイルスのため 寒くないところに戻ったら枯れていただくという、まるで人魚姫のような取引をウイルスとしたということだ。そのウイルスの悪魔を取り除いたものが休眠を除くということになる。仁科乙女は悪魔に魅入られた、まさにバラ(桜はバラ科)の棘に刺された眠り姫から耐寒性だけいただいて、悪魔を切り離したようなものだ。人魚姫といい、眠り姫といい、なんとこの現象をそのままに表していることか。なぜこんなに、自然現象を説明しやすい寓話・物語が多いのかも関心があるが・・・・・・まさに、休眠の呪縛から開放された乙女・・・・・・(大熊理事もロマンチストだなぁ)・・・。
 ではそのウイルスはどこにいるのか・・・・日本の桜はほぼすべて休眠を持っているから、もっと南の方と思われる。

 すべて過去に持っていた形質を表に出すだけなので、進化の方向に進んでいる育種ではない。しかし、絶滅する生物の系統樹をみるとかなり進んで絶滅している。元に戻って生き残る系統の方向にやり直せれば残れたのに・・・・と思うときそんなことが可能になったといえる。

 他にもたくさん桜が持っている過去の形質が明らかになった。
黄色も過去に持っていた。 
実はオランダ木苺やエゾノヘビイチゴのような多果からひとつに絞っていったと思われる。重イオンビームで多雌髄の花が多発する。
重イオンビーム・ガンマ線で一節から葉が複数展開するようになるから、托葉はもともと多くの葉が縮小し1枚に絞った残痕のようだ。

 ビームやガンマ線で恐ろしい化け物誕生は過剰期待で、実際にはアルタード・ステーツへの回帰でしかない。逆に耐寒性と休眠を熱帯植物に入れるにはウイルスを探さなければいけないことになる。
 つまり、機能削除であって、過去にゾンビでなかったものがこれからゾンビになれる可能性はないということだ。ゴジラやガメラ誕生もガンマ線やビームだけでは難しいといえる。過剰な自然・人為突然変異に対しての嫌悪と批評は愚かさを超えた悪意を感じることもある。それより恐れるべきはウイルスであり、感染しながら共存していると、DNAがくっついたままになって変異していく・・・・・こちらも科学的に関心はあるが、その先がハッピーかどうかだろう。

 そんな突飛な話ではなく、同染色体上に遺伝子が並び、それらは染色体の入れ替え(交雑育種)ではどうにも取り除けない限界が存在していた。交叉しても対の染色体の遺伝子も同じではまったく意味がないわけだ。生物は無限の可能性・・・・と言葉ではいえるが、萩原朔太郎の詩の「遺伝」に出てくる犬のように、「のおあるとおあるやわぁぁ」なわけだ。どこまで交雑しても永遠に進化なんか来ないと思われるほど気の遠い話だった。これを克服しているのが重イオンビームだ。
 こんな世界一の技術持っているのに日本の農業はしみったれていくし、ふじ、コシヒカリ、小麦・農林10、など多くの優良種を持っていながら国外に持ち出され国内落ち込んで、農業敗戦国になっている。ついでにつつじ、つばき、あじさい、ゆり、みやましきみもアザレア、カメリア、ハイドランジア、オリエンタルハイブリッド、シキミアになって逆輸入中。もしもし、文化的に大丈夫ですか・・・・。
 最近は農業だけじゃなく工業もしみったれているけれど。

(問い合わせ先)

(報道担当)
独立行政法人理化学研究所 広報室 報道担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
Mail: koho@riken.jp


JFC石井農場および生産販売組合さくら
石井 重久(いしい しげひさ)
Tel: 023-629-2527


(販売店)
株式会社クリエイティブ阪急
〒565-8540 大阪府吹田市佐竹台1丁目4番1号
Tel: 06-7632-7000(代)

http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2010/100114_2/index.html
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2010/100114_2/detail.html
http://www.riken.go.jp/r-world/topics/090623/index.html


2月1日の市川山形市長への仁科乙女の報告です。
http://www.city.yamagata.yamagata.jp/view.php?g=100100&s=100100001&n=363
 市長は冒頭2−3分の説明で、「あっはっは、そうするとサクランボやりんごなんかも年中咲いて実をつけるようになるわけか、それはいいね。」とすぐその要旨を理解された。「サクランボ秋に咲くようにしたらいい。」とまた奨励いただき、目指すところが見えました。
 どうです、さすが山形市長でしょう。


他の申し上げ事項

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 なお本種の一般おひろめは・地元山形では 2010年2月中(詳細現地問い合わせください。)

 山形市ホテル協会/ホテルメトロポリタン・グランドホテル・ホテルキャッスル・七日町ワシントンホテルで、春月花(2010園芸文化協会長賞、2010ジャパン・デザイン特別賞)・仁科乙女・千里孔雀(2009ジャパンフラワーセレクション入賞)・初夢吹雪(2005園芸文化協会長賞) 他の秘桜の展示を(花が持つ間)ローテーションする予定です。その他、名のない桜の命名募集を各ホテルにて行う予定です。

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 営利生産希望の農家の皆様へ
 
 理化学研究所との申し合わせにより産業貢献とより全国への普及のため、切花利用の方には行くいくは種苗費などを緩和することを検討しています。切花利用を検討される方は下記までお申し込みください。

 株式会社JFIロイヤリティー
 株式会社フラワーオークションジャパン
 営業本部 アグリ事業課
 〒143-0001 東京都大田区東海2-2-1
 TEL03-3799-5437
 FAX03-3799-5521


仁科乙女の花粉  メールいただきました。
2010/01/28
 理研広報のKKGです。
いただいた、仁科乙女の小さな鉢は満開でABさんの部屋にあります。大き目の鉢の乙女は8分咲きで、広報室で管理をしています。
この大き目の鉢の仁科乙女には、花粉があり、広報室で花の花粉をテーマに顕微鏡写真を撮っているZMさんが、写真を撮りました。
丸とか四角、楕円形が多く、今回の写真のようにほかのサクラも楕円です。しかし、仁科乙女は、しわしわが特徴のようで、区別することができます。
28日、撮影したばかりの、写真を添付します。活用してください。ZMさんは、ほかのサクラの写真も持っていますので、ご要望があれば伝えます。

2009/04/13 2009/04/13 2009/04/13 2009/04/13
2009/04/13 2009/04/13 2009/04/13 2009/06/09 2009/05/27
2007/10/01 2007/11/06 2008/03/06 2008/10/13


 仁科乙女の開発選抜について。

 今回の仁科乙女の実用化には、桜にかかわる農家としての差し迫った要求と期待がある。

 2009年11月山形県花木生産者協議会
 懇親会
 「最近あったかくなってよ、桜が年末にさかねーどころか、1月10日過ぎて切っても咲かなくなってきた。なんかもっと早く咲く桜ないかい。」
 「早く咲かすため、JAの冷蔵庫に入れてもらっているけど、1本50円請求されてとても儲かる仕事でなくなってきた。」
 「超促成で冷蔵庫に入れても咲き具合が悪くなってきた。」
など最近の温暖化と、エネルギー節減でいろいろしわ寄せが生産現場に降りかかっている。
休眠が長いと処理が大変で失敗もあるので、休眠が短い桜に改良し、初夢吹雪・山形おばこで無処理で年末促成に対応してきた(エネルギー節減1)が、これら短休眠種もこのまま行けばあと10年以内に正月開花に間に合わなくなる。
 また、暖房面では啓翁桜年末促成20日要するところ、初夢吹雪14日、山形おばこ12日で休眠が短いほど累積気温の吸い取りがよく促成にかかる暖房費が少なくすむ。(エネルギー節減2)
 本来の目的は、山形県の置かれた切り枝敬翁桜としての切なる需要である。
 しかし、初夢吹雪、山形おばこの休眠遺伝子を完全に除くにはあと15年かかる見込みだった。そこにアトポーシスが対で入っているから15年を2倍に追加しなければいけない。私の存命中は無理とあきらめていた。
 ところが重イオンビームやガンマ線が休眠を短縮することが分かってひそかにそこを探り続けていたわけだ。
 ガンマ線で休眠短縮した遺伝子を使用したものに2009年発表の「大聖夢」がある。
結果として完全に休眠を除くと、節柄のいい春秋と、夏は30℃以下気分がいいときは咲いてくれるようだ。経済的にはまだ仁科乙女の発表は早いと思う。初夢吹雪・山形おばこをもう少しの間普及してもよさそうだ。仁科乙女は日本の温暖地帯にライバルを育成してしまいかねないが、土地利用型の桜栽培で、南方にそれほどの土地はまとまらないとの見当もある。またやがて40℃ラインが北上し温暖化は休眠のある植物を淘汰したあと、耐暑性のない植物を南から淘汰し始めるようだ。

 2003年、鉢物用の桜として山形おばこや初夢吹雪を発売して全国に販売した。しかし暖地や海岸の近くでは枯れたりして、問い合わせやその手のクレームがあった。
 原因は家の中で育ててしまうことによる無低温状態、鉢植えによる日光照射による鉢内温度が上がりすぎて根が熱死するること、暖地特有の病気が入ること(水浸しになることが介在)、が考えられた。鉢物の桜の販売に当たり、「秋から外に出して冬の寒さを自然に当てましょう」がなかなか実行されず、万年屋内でやがて枯らしてしまう人も多かったため、万年快適気温で生き続ける桜の必要がある。つまり、屋内栽培用としての品種が必要であった。
 その後2003年2004年とタイや香港に、私の桜がどのようにかもっていかれ大きく生長し、秋に咲いているという報告をいただいた。初夢吹雪・希望が主体のようだったが5月以降の雨季を冬として休眠し、雨季終了のタイミングで咲いているらしい。従って雨季を持つ熱帯地方に休眠を持つ植物を適応させると言うことは、それほど困難ではなさそうだといえる。
 難しいのは、やはり、室内栽培だった。20度前後で常に保たれた部屋は、人間には快適だが植物にはまったく季節感のない状況になってしまう。これを乗り超えた品種は2005年まで「ガンマ線を照射した山形おばこ」と「美和」だけだった。
 しかし、どちらも繁殖が困難な上、品種登録の形態的差異が見いだしにくく、また非常に弱いので無理なことをすればぽっくり枯れてしまった。それでも外に植えておく分には非常に丈夫に育つ。

 ビームで色の変化した御衣黄(仁科蔵王)を2007年に売ろうと決めたのだが、他のイオンビーム照射体でもガンマ線に比較して実施サンプル数が少なく、生存数はもっと少なく、見た目で余り期待しなかったが、当年秋に狂い咲き?する系統があるのを見つけたので、この際そのまま温室入りさせたり、外にほっておいたり様々のストレスを与えた。
  繁殖株の2つを温室で過ごして見ると、11月に咲いた桜がまた翌年2008年4月に咲いたが、低温に当てない2年目は5、7、9、10、11月と咲いていた。2008年も温室で過ごすと落葉がなく、いつ繁殖芽をとっていいかタイミングが取れないので、一旦外に出し冬をとおしてリセットした。
 ひとつの花の寿命は、6−8月の花は通常5−10日間、9−11月の花は30日間、4月は15日間くらい咲いた。
 実がつくのは4月の花だけだった。(夏に咲く花にリョウブのように自分の実があると言う眺めもみれるわけで。)6−8月の花は子房がたくさんあるので沢山種がとれると期待したが、子房が多すぎてすべて栄養失調でひなびるほか、虫が食いに来る、病気で腐るなど・・・桜は夏に咲くなといじめられているようだ。
 秋の花は別の花がないので受粉しないものと思ったので、10月桜で受粉させて実を温室で育てて見たが、温室内の湿度が高いとすぐ腐ってしまう。また、不定期な開花なので雄髄から花粉も出ないし、あまり完全な花ではないため稔性も一人前ととのっていないものと見受けられた。桜に種子が複数できると言うことは遺伝的分析を進める上で大変有意義だ。以前1990年代、山形県園芸試験場の育種研究室を視察した時、安藤課長が「核果類はね、果実一個に種一つしかできないんだ、交雑と袋かけが大変で・・・・・、それにさくらんぼはね、交雑しても全部実になるわけじゃないんだ、30%なんて実になったらいい方で・・・・・、減数分裂しているんだから4個は種できるはずなんだよなぁ・・・」と苦労話をされたのがまだ頭に残っている。たしかに果実に種がりんごのように対になって並んでいれば、対の二つを実生すれば母体の染色体セットがどんなか推測も早い。こんな思いがあるから雌髄多発は関心があった。しかし、そのままでは実らないようだ。胚培養などに手を染めていかざるをえない。
 そこまでせずとも自然界には双子果を連発する桜もある。西洋実桜(さくらんぼ)もそうだが、妹背、十月桜などは双子果の多い桜で、対で実生してみることができる。十月桜では今まで38対の個体で二つを鉢植えで育てていると必ずどちらかが、1年以内に枯れてしまい片方しか成熟に至っていない。妹背ではどうかこれからになる。果実はふたつあっても、栄養状態の優劣はすでについているのではないかと思われる。桜の実を1花柄にたくさんつけるにはあの細い花柄を何とか太くしなければいけないのかもしれない。

 仁科乙女の選抜ならびに発表の意図は、2007−2008年の燃料費高騰、温暖化ガス削減要請などの行政指導により、寒冷地(山形)での促成メリットがうすくなってきたこと、暖地で休眠に縛られない桜により無加温温室で咲かせることの可能な桜を、九州の関係者(元国土交通省・九州開発局・現北海道開発局 馬場範雪課長ほか関係者)に求められていたことなどの経緯による。すなわち暖地での切花利用品種という主旨。ほかにも、石原都知事が東京オリンピック開催に立候補していたことから、「8月下旬に咲く桜はないだろうか、あれば石原都知事に提案しよう。」との悪乗りによる。山形で4月末に咲いて9月末から咲き始める桜だった。東京で3月中に咲けば8月中に咲くじゃないだろうか。オリンピック会場の周りに植えれば8月中から 1/10 の確率で咲くだろうという見込みがあり、実証栽培も行う予定だった。しかしそれらは実現せず広く販売して情報を集めることになる。また、当面原木が小さいのでちまちまとマニアの間の道楽品程度の供給だろうが、15年くらい未来には温暖化しても日本中で切花利用できる桜を目指す。奇しくも國重正昭先生に言われていた、「石井さん、花は、美しさだけ見て選びなさい、ほかのことは栽培者が努力して何とかなる。美しい花こそ花の役割ですよ。」にマッチした驚きの花盛りを見せてくれる桜だったことが、仁科乙女の真価だろう。

 ところで秋・冬に日本を訪れる外国のかたがたに桜をお見せしたことがあるだろうか、とても喜んでくれる。観光日本の目玉にいつも外国のお客さんを桜でお迎えというのは、桜の短い時期をねらって来れない方々に至上のおもてなしになるかもしれない。
 仁科乙女は敬翁桜と同程度の花と樹木で休眠の他、庭木としても日本の主要地帯では不定期に咲く楽しみがあり、たくさん出てくる雌しべが、昔たくさん持っていた雌しべを確実に種にするためひとつに絞って行ったと思われる痕跡がみれる。そのほか花柄が木化したり、変わった形の葉っぱを付けたりと観察に学者じゃなくとも飽きが来ない。
 私が交雑で休眠を短縮した品種は数品種(彩久作・初夢吹雪・羽桜・夢久作)あるが、育成に15年を要し、いずれも完全に取り除けてはいない。自然突然変異で休眠を短縮したものは4品種(山形おばこ・美和・希望、など)で、低温休眠は与えなくても花は咲くけれど、咲いた枝は枯れこんでしまった。ガンマ線で休眠を短縮したものは2品種、うち1つ品種登録申請中、今回、重イオンビームで休眠短縮したものは他にも多数あるのだが、その中でも休眠しなくとも枯れないものを選んだ。驚くべきは、栽培上すぱっと低温休眠と致死にかかわるところがなくなっていることだ。それでいて耐寒性は失わなかった。私が推定している染色体セットの確率から、仁科乙女のようになるには、これから交雑を重ねても15年の3倍かかるだろうと思うが、以後桜の育種などする人がいなくなるとすれば、園芸種については温暖化に耐えるものは永遠に出てこないで絶滅を待つだろう。自然突然変異を待っていてもいつ出るかわからないが、無策でもこの可能性のみ残されている。いくつかは野生種の中に生き延びるものがあるかもだ。


命名・仁科乙女について。
 「仁科乙女」は理化学研究所理事の大熊健司氏の命名による。
大熊理事のご紹介も引用したいが、準備中。


 プレスリリース前にこのキーワードを検索エンジンに放り込んでみると、グーグルは多数出すぎて絞り込めないので、ヤフーで絞ってみた。すると、仁科に続いて乙女としているのは二つ、うち仁科乙女と熟語の形を成しているのはひとつだった。■High☆tension■というコスプレなどまさに現代仁科乙女のサイトだった。その精神とイメージの一致に敬服してリンク御照会する。どちらも日本のオリジナル文化だ。
 今後、このキーワードの周知によって様々の仁科乙女さんがサーチエンジンに表れてくることになると思う。(2009/12/25)




選抜の経緯

2003年 鉢物用の桜   /山形おばこ・初夢吹雪
 万年屋内で枯れる/冬が必要

2003年2004年 タイや香港  / 秋に咲いている
 雨季を冬としているようだ/日本の桜も南国では秋に咲くか

2006年敬翁桜にも照射

2007年 すでに
 C10-k13-1  耐寒性弱
 C10-k13-2
 C10-o-1    開花後枝枯死
 C15-o-2
などが四季咲き短休眠になっていた。
C15-o-2 にはオファーがあったが不況で進んでいない。

2009年 元国交省九州開発局 馬場範雪氏 提案要請
 九州で促成できる桜
 夏秋咲く桜
 東京オリンピックに提案する桜

東京オリンピックに提案する桜
 8月中下旬に咲く桜
 C10−K13−2 仁科乙女が 山形で4中下旬開花、秋9−11開花
 東京で3月末開花なら8末開花するサイクルになるのでは? 


地球温暖化と植物の問題

1.  休眠・休眠不履行致死・耐寒性  (今回の対処はここが対象)
    温暖化により適応できない種の減少。
    積算低温要求時間」とぐぐって見ると、ブドウ7.2度以下1000時間とか出てくる。サクランボでは品種により2000−1500時間の間にある。これが満たされないと花が咲かない。花が咲かないと実がつかない。いま、温暖化問題は果樹の開花生理に影響し開花を遅らせている。やがて咲かなくなるのではという不安をあおる。この問題を速やかに解決する方法がここに提示されている。

2.  耐暑性 (40℃越えたら生きる植物自体限られる)

3.  共生・被害を及ぼす動物・昆虫の移動 (楢のきに見られるカミキリやカイガラムシ)
    峰桜はこれで今の自生地からいずれなくなるだろう。

4.  病害の移動  (ナラタケ病など)


国際的珍奇植物園の新たな可能性

 重イオンビームは人間の過去の進化の経緯を胎児のとき発生からたどるように、植物の過去の姿を見ることが出来る。
桜については27−28種の中で日本にあるのは7−8種といわれ、中国の方が桜の種は多く保有している。もちろん中国探検して探しに行くことも大事なことでとても関心のあることだが、人の縁と金の縁がないとなかなかいけないところだ。単身行って帰ってこない友人も居るが、私にはそこまで勇気がなかった、きっと何かすごい植物か動物を見つけて戻ってきたくなくなったのだろう。しかし、居ながらにしてビームによって今ここにある植物から、過去の進化の経緯をたどるように、変異を並べることが出来たら面白い植物園が出来るだろう。
 作るにしても理化学研究所の隣にある、米軍の空き地が広大でいい、どうせ日本が共産化したら、理研のサイクロトロンを海に沈めて学者を連れ去るつもりで隣で見ていたのかもしれない。しかし、いまや共産主義も資本主義も国民を幸せにはしないようだとみな分かったので、どちらにもお引取りいただいていいような時期だ。軍隊よけてお花畑にしましょう。
 で、植物の進化に関しての学問に詳しいお方を探しているのだが、「桜は知らない、麦なら居るよ。」とかいろいろ冷たくて・・・・・百姓してて学問が必要になるとは・・・・・いつ想像した? もっと面白いのは、IFEXで外国にシャリンバイ売った友人が、その取引でむにゃむにゃで、50才超えてから英語の勉強を始めたと年賀状に書いてよこした。人のこといえないわが身の錆。今度、生まれてきたらちゃんと勉強しよう。 


新しい技術とその影響 歴史の笑劇場

休眠がある作物
 寒い地域での栽培が必須
 促成に暖房  温暖化止まらず 節約しろという行政スローガン
 超促成に冷蔵庫の使用 (冷蔵庫利益権益) 妨害 温暖化止まらず
  
休眠をとった作物
 暖地での栽培に
 ショックと露地でそのまま促成
 寒冷地からの普及妨害 温暖化止まらず

 冷蔵庫に入れられる苗物には、イチゴ、サクランボ、啓翁桜などがある。作成のためシアナミド(散布のあと酒のんで当たると死んでしまう)を散布して休眠を打破しているものにブドウなどがある。 

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ヘロンの蒸気タービン
 戦争の捕虜を奴隷にしないとやり場がない
ガリレオ/ケプラー
 地球が真ん中じゃないと宗教が危ない
ラヴォアジエ 質量保存の法則
 衆愚政治に科学はいらない
ゴダード
 アメリカでロケット実験もフォン・ブラウンに負け。
 ロケットも1000年以上も前に中国で発明、でも発展せず

 こんな風に日本にも、腐った異物が、未来のお笑いねたにならんとしているのか。
 暖房と冷蔵庫で植物を生産促成し守り続けるエネルギーと
 10秒間のサイクロトロンの運用費用のどちらが安い?


仁科乙女の栽培方法(乙女をぐれさせず)

1. 飢えさせない  有機肥料/湿り気/根の呼吸

2. 日向で育てよう、日陰は弱る

3. 最高40℃ 最低−15℃ 理想は日本の自然環境


なぜ個人育種・交雑育種ではなく、重イオンビーム育種か

1.  再現する。
    同じ処理で似たものが次々に生まれる。
    より早く品種登録して先に抑える必要がある。

2.  同染色体上の遺伝は交雑では桜で約 1/250 の交叉でしか切り離せない。
    重イオンビームは同染色体上の遺伝子を切り離せる。


理研との共同育種の不利益事項 (どうでもいいとおもえばどうでもよくなった、飲み込んだ。)

1.  普通育種家があの世に持ち去る育種技術・過程を公開・記述して残してしまう。

2.  すばらしい育種品種を抱え込めない。他に渡さず葬り去れない。
    普通の育種家はパートナーと呼ばれる品種を抱え込んでそれをぽこぽこたたいて改良していく。


2010年1月27日
 下のように愚痴かましていたら、新潟から電話が来て、「仁科乙女」を誉めそやす。そりゃあ仁科乙女は生まれたてのぷりぷり、不眠姫だ。
「いやあ、あの時いただいた山古志桜大きく育っています。」
「どうにかなさいますか」
「敬翁桜を八重にしてしまっているので、あえて時間をかけていじるというのは、原種自体十分魅力あるしいじる必要があるか、長岡市にでも依頼されればやりますが。」
「そうですか、」
「でも確かに、山古志桜と銘打つだけあって、山峰霞いずれの桜でもない独特なものですね。」
「ところで仁科乙女だけどいいね、いつも咲いている桜って言うのが・・・」
「いいですか、今一生懸命接いで増やしています。」
「接がないとダメか」
「増やすのに一芽接ぎで、ただ四季咲きは挿し木でないと発現しない。台が影響する。接いで大きくして、挿して観賞用を作るしかないです。」
「作らしてくれるのか。」
「積極的に希望者には許諾する方向で検討してます。でもねロイヤリティー○○割ですよ。なにせ世界的研究機関のものですからねー(あこぎな詐欺
師みたいだが、違う!、事実だから、サイクロトロンの減価償却費いくらとおもてんの)。だからその分高く売って。」
「つ、つごうがついたらいくよ。」

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 昨日は一日労働しないで事務だった。メール、電話、お話・・・・それも仕事だが、基本的に百姓は外に出て労働するのが仕事だ。そしてごわごわ山のように作物とって、農協にもっていくと、ごわごわ作った方が収入が多かった。・・・・・昭和47年ごろ・・・それが俺が小学生のころから崩れ始めて、農協に出荷するほど安くなった。ここいらから百姓があほのように畑でほぅほぅ出来なくなってきた始まりだった。
 農業政策もそうだ。試験場に行けば先生がこれ作ってみろあれ作ってみろと、種籾でも果樹の穂木でも花の種でも乞食に恵むようにぽんぽんくれた。これがいつからか、官庁育種は効率悪いと国がいっせいに縮小してしまい、新しい品種は民間で登録のかかったものが多くなった。これは昭和60年代以降だ。最近は省エネできない品種のまま省エネしろと、悪代官並みのスローガン頭からぶちかましているから、きちがいが天にのぼったようで空恐ろしい。理化学研究所様や生物資源研様が民間と共同研究試験してくんなきゃ地獄そのもの。わざと百姓自身でやれとそっちに道を残したものか。それでもほとんど昔の爺百姓は新品種は乞食のようにもらってこっそり増やして儲けられるつもりしている。新品種の苗も「一本買ったからもういらね。」とくる。品種の特許意識は日本も韓国も中国もみな一緒だなあ。いつかGメンさんたちが一騒ぎして国内粛清ということもあるのかなあ。
 
 このまま進んでいくのか・・・・100年に一度のリセットがかかるのか。種苗法自体がざるとは言わないがいろいろ課題を残しているので、ますます厳しくなっていくと考えると、百姓参入もこのあたりは知識が必要になるかもしれない。
 いろいろ日本の科学は先端切ってすごいのだが、その科学の先端が現場社会に利用できていない。先端科学が現場に下りていれば世界一のはずだが・・・・・なんか農業でも実感するが、政策銀行へ行っても「新品種改良していたって金になんなきゃあ・・・」ということで、大きく巨大にとは一気に行かない。上のように新品種はかすめとって儲けるゴブリンが多くて儲かんない。要は実行部分の社会がぼろぼろなんだ。まあ拝金主義社会で頑張るのはやめて海外で、自由にあほのように畑でほうほうできるところないかなぁ。</P>



2010年1月26日
 千葉県からの生産者と電話で生産品種のお話をした。
「クリエイティブ◎◎に電話しましたところ、こちらをご紹介いただきまして、切花用の桜を考えております。」
「どんなのがいいですか、」
「退職後の仕事でして、敬翁桜はあるんです。」
「こちらでも1本300円で・・・」
「いりません、彩久作はどうです」
「休眠は短いですが、大木になって、切るときチェンソーで、1反20本で足りますが、土地生産性が悪くて年500本くらい。肥料をやると大暴れするので施肥しない、ネズミも嫌い、ほとんどカモシカの害もない。だからほっとくと巨大に広がり隣の畑に迷惑かけますよ。うちは広い山にほっとくので、いくらでかくなってもありがたい。彩久作は土地利用型というやつです。」
「うう、それはいけない」
「初夢吹雪・山形おばこか仁科乙女でしょうね。初夢吹雪や来幸桜は他の特性は敬翁桜とほぼ一緒です。一反で稼ぐなら山形おばこと仁科乙女は一才性を持っているので植えた翌年から花が咲きます。一年目からつまくらいは出荷できますね」
(土地生産性の点で初夢吹雪と来幸桜却下のところ省略。)
「仁科乙女は秋咲いてしまうんでしょう・・・・」
「そうですね」
「抑えられないとうまみが・・・・・」
「じゃ一つ休眠遺伝を持っているもので、土地生産性が高くて、枝が細くて切花も楽に出来るもの、は山形おばこですかね。」
「どうしてそんなに枝取れるの?」
「矮性だし細かいから、木もコンパクトにまとまるし、造園屋さんに売るときも抱える程度の根っこにまとまる。古木大木にはならないだろう。」
「それにするかな」
「去年はシアナミドにつけて11月に咲かして外人に見せました、シアナミドで休眠がやぶれます。」
「値段は」
「生産者卸で・・・」
「たけぇな」
「だから安い品種もあるって・・・・」
「古い品種うええてても・・・・・あとで要らなくなるし・・・・・・それでいいや」
「○○^[:本にする」
「じゃすぐ持っていきますよ、土日高速千円だし、近いから日帰りできる。」
「あんたどこ、」
「山形」
「oO○・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・
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 切花でおいしい所をさらっている関東圏の方だけあって、見識と選抜眼が的確だ。仁科乙女を必要としている地帯がやや寒冷地帯で、正月前休眠打破に苦労しているいい加減な寒さの地帯であることがわかる。


2010/01/19  メール


石井です。
 
 桜は春のイメージを払拭し、・・・・・・
 
 記者会見でも話になりましたが、花は先にイメージありきです。
花はその国民が気に入った形に選んできた文化ですので。日本の桜は日本人が選んだものです。
その証拠にチベット・インドシナ半島・雲南では原種の桜は秋に咲いている。
 
 残念ながら、ビームによる遺伝子の変異は、今の温暖化から遺伝資源を守るという消極的利用しか日本にはないかもしれません。
とりあえずは、温暖化から少なくとも桜を守っていこうという意図です。シラカバ、ブナ、ミズナラ、アスナロ・ハイマツなど他にも温暖化から守りたい植物はたくさんありますが、ここ数年でまたナラの木の様に日本の生態系の大絶滅があるかもしれません。
中国・インドなら食べ物でも何でも使えそうですが、日本じゃ食品は程遠いかな。去年末のクローズアップ現代の温暖化による果樹休眠の問題のいい解決方法としてビームがあるのですが。
 
 在来の四季咲きと二期咲きとの差ですか・・・・・
ほとんどのパターンは多摩森林科学園や日本花の会結城農場で見る桜のパターンにあるといえます。
増やしにくくて売ってくれなかったり、弱かったり、いろいろな理由ですべての桜が手に入らない。結局増えない桜は絶滅するのかな。
仕方ないので作りやすい丈夫な桜を自分で作っているだけです。
 
 
----- Original Message -----
Sent: Tuesday, January 19, 2010 11:03 PM
Subject: 仁科乙女 デビューおめでとうございます

石井様
 
桜 仁科乙女  正式デビューおめでとうございます。
yahooにも掲載され、これで全国区に顔を出したことになりますね。
後は、桜は春のイメージを払拭し、在来の四季桜や二期咲きの桜との差を
アピールすることが必要ですね
 
 
横浜 K

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